残業代について考えてみた

こんにちは。
IT業界で働くおやじです。

今日は残業代について書いてみます。
おやじは会社で残業代が支給されない立場にあります。
いわゆる「管理職」ってやつです。

残業代が支給されない立場になって5年くらいになるでしょうか、上司から昇格を告げられた時は即座に「でも残業代無くなるんですよね?」と言ったのを覚えていますw
今は仕事が忙しいので結構な残業時間が発生している状態が3ヶ月ほど続いています。ですがおやじは残業代0円です。
なんだか残業代クレクレ君みたいになってしまいましたが、ここで言いたいのはそういうことではありません。
以下のようなマイナス面があると考えています。

  • ①残業代ありきの生活レベルになってしまう

残業代って元々存在しないはずの収入ですよね。
元々存在しないはずの収入を前提にする生活ってかなりリスクが高いと思います。
人間って一度贅沢してしまうとなかなかその味を忘れられないので、残業代が出てる間はいいでしょうが無くなった時にもその生活レベルを保とうとしてしまいます。
おやじも残業代が支給されていたときは分不相応な生活レベルだった思います。
ちなみに分不相応な生活をしていたときは毎月残業代が4~8万円支給されていました。
残業代支給されてもお金使う時間無いって方もいるでしょうが、私の場合平日はいつも終電でしたが土日はほぼ休みだったので、休日の生活が派手になってました。

  • ②会社からの評価や自分の市場価値を客観視できなくなる

残業代が多く入るとあたかも自分のベースの給与が上がったかのような錯覚を起こします。
まるで会社から高い評価を得ている、自分は高い給与をもらえる仕事をしている(仕事ができる)と思い込んでしまいます。
今考えるとお恥ずかしい限りですが、当時は明らかにそう思っていた自分がいました。
自身のスキルレベルを客観的に把握しておくことはかなり重要なことなのですがそれができなくなっていました。

  • ③時間で働くようになる

仕事において時間を意識するのは当たり前ですが、時間の意識の仕方が間違った方向に向いてしまいます。
提出期限を守るため、業務時間内に完了させるため、という時間の意識の仕方ではなく残業代のための残業時間を意識した仕事のやり方になってしまいます。
そうなると本来もっと早くに終わらせられるはずの仕事に対してかなりの時間をかけるようなことになるので、長時間働いているけどこなせる業務量は少ないことになります。
仕事っていろいろな業務こなして経験を積み、自身の成長につなげていくものだと思うのですが業務量が少ないと自信の成長スピードも遅くなります。
結果として効率良くこなしているメンバーとのスキルにもどんどん差が付いてきます。


残業代がでなくなった今だからこそ気付けたことですが、当時はこんなこと考えもしませんでした。
「長く働いてるんだから残業代貰って当たり前だろ」くらいの勢いでしたね。
ちなみにおやじは残業代支給に対して反対している訳ではございません。
長時間労働の対価として残業代を支給するというのは会社として当然実施すべきことだと思いますが、それが生み出す負の要素もあるのではないでしょうか。


たまたま過去の給与明細を見たのでおやじ個人が感じたことを書いてみましたが、正直申しますと「残業代でないかな~」なんて思っちゃったりした自分もいます。
ですが、過去の自分を振り返ってみておやじは残業代を貰わない方がよい人間なのだと分かったような気がします。